「土木のビッグピクチャーに夢をみる」

新しい国土のビッグピクチャーを「描く」にあたっては、これまでの細分化・専門化された想像力や問題解決型の創造力を超克することが必要だと思われます。本シンポジウムでは谷口土木学会前会長のもと本年6月に公表された土木のビッグピクチャーをうけ、それを題材としつつ、未来の国土像をさまざまな立場から討論する。そこでは、各人の専門を最大に尊重しつつもその「枠・フィルター」を可能な限り除去し、それでもなお各人に残存する価値やビジョンをベースとして、分野横断的・俯瞰的あるいは未来志向的な討議を行う。これをもって、現役世代・次世代全てが日本の未来に「わくわく」を見出すきっかけとしたい。
開催日時2022年9月14日(水)13:00-14:30
会場京都国際会館 Main Hall(1,840席)
定員1,000名(先着順) 別途、入場登録が必要
配信録画を後日配信(詳細未定)
協力一般社団法人建設コンサルタンツ協会 近畿支部
土木学会 土木計画学研究委員会
CPD認定番号:JSCE22-0790,CPD単位:1.5

プログラム

挨拶末廣正人
(令和4年度全国大会実行委員会 副委員長)
「日本の危機を『土木の力』で乗り越える」 藤井 聡
(京都大学大学院工学研究科 教授)
コロナ後の”土木”のビッグピクチャー特別委員会
「土木のビッグピクチャーの紹介」
小池淳司
(神戸大学大学院工学研究科長・市民工学専攻 教授)
コロナ後の”土木”のビッグピクチャー特別委員会  関西支部WG
「ビッグピクチャー ~関西支部WGからの提案~」
掛 園恵
(日本ミクニヤ(株)大阪支店環境防災部長、舞鶴工業高等専門学校社会基盤メンテナンス教育センター 特命助教)
北原秀樹
(鹿島建設(株)関西支店新名神樟葉工事事務所工事 課長代理)
「建設コンサルタンツ協会近畿支部が描くビッグピクチャー」福士真央
((株)ニュージェック経営戦略本部新規事業開発グループ 主任)
「土木のビッグピクチャーによせて」栗田啓子
(東京女子大学 名誉教授)
コーディネーター大西正光
(京都大学防災研究所附属巨大災害研究センター 准教授)

登壇者紹介

藤井 聡 FUJII Satoshi 
京都大学 大学院工学研究科 教授、表現者クライテリオン編集長。
1968年生。京都大学卒業後、同大学助教授等を経て現職。2012~2018年まで安倍内閣内閣官房参与。専門は土木計画学.著書は「大衆社会の処方箋」等多数。
小池 淳司 KOIKE Atsushi
神戸大学 大学院工学研究科長・市民工学専攻 教授、博士(工学)専門は土木計画学
1992年岐阜大学工学部土木工学科卒業、岐阜大学助手,長岡技術科学大学助手、鳥取大学助教授を経て現職。主な著書に「社会資本整備の空間経済分析」など。「コロナ後の土木のビッグピクチャー」特別委員会幹事。
掛 園恵 KAKE Sonoe
日本ミクニヤ(株) 大阪支店環境防災部長、舞鶴工業高等専門学校 社会基盤メンテナンス教育センター(iMec)特命助教
 2001年呉高専環境都市工学科卒業。同年日本ミクニヤ入社。土木構造物の調査・診断の現場に携わり、現在までに1000橋を越える橋梁を自ら点検。2019年より舞鶴高専iMec特命助教として、インフラメンテナンス分野の人財育成に取り組む。
北原 秀樹 KITAHARA Hideki
 鹿島建設(株) 関西支店新名神樟葉工事事務所 工事課長代理
 2006年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。同年鹿島建設株式会社に入社。以来、同社関西支店にて、国道9号京都西立体事業、紀北西道路建設事業や新名神高速道路建設事業等の土木工事現場の業務に従事。現在に至る。
福士 真央 FUKUSHI Mao
(株)ニュージェック 経営戦略本部新規事業開発グループ 主任
2015年弘前大学人文学部卒業。ハンガリー国立デブレツェン大学留学。(株)東京電機で非常用発電機の営業職として働いた後、(国研)防災科学技術研究所で広報業務に従事。その後(株)ニュージェックへ入社し、現在に至る。
栗田 啓子 KURITA  Keiko
東京女子大学 名誉教授。経済学博士(パリ第一大学)。
著書に『エンジニア・エコノミスト−フランス公共経済学の成立』(澁澤・クローデル賞、日本経済新聞社経済図書・文化賞受賞)、共著に中村英夫編『道路投資の社会経済評価』など。
大西 正光 ONISHI Masamitsu
京都大学 防災研究所巨大災害研究センター 准教授
2001年京都大学 工学部地球工学科卒業。同大学大学院工学研究科修士課程、博士課程を経て、2005年より京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻助手(助教)を経て2016年に現職に至る。専門分野は、土木計画学・建設マネジメント。特に、建設契約、プロジェクトマネジメント、災害リスクガバナンスに関する研究に従事している。